Model
以前はマシンシェイプも利用していましたが、今はほぼ100%ハンドシェイプでボードを制作しています。皆さんそれぞれ体重や身長が違うように、サーフィン歴や筋力や好みの波も違います。皆さんそれぞれに最適な微妙な変更をしたいのですが、それはマシンシェイプでは不可能だからです。ハンドシェイプなら最終的なレールの厚さなどを確認しながら作業できます。ですので、ハンドシェイプで仕上げまで責任をもって作業しています。
ロッカーについて
サーフボードは長さ、幅、厚さ、レールの厚さなど重要なポイントはたくさんあります。その中で最も重要と言っても過言ではないのがロッカー(ボトムのカーブ)です。水の中で一番接水している部分になり、最もサーフィンに影響する箇所と考えます。
サーフボードのモデルやコンディションなどに合わせて、さまざまなロッカーを使用しています。
一般的にカーブのきついハイロッカーの物は接水面積が小さくなりますので、よりクイックに動かすことが可能です。さらに接水面積が小さいということは、それを上手く使うことができれば最高速も可能になります。
ローロッカーの場合は接水面積が増えるのでより安定しますし、トリムも安定します。そのボードの最高速度を出せるのはハイロッカーの場合よりも早いです。しかし、ハイロッカーの場合よりも動きの反応に時間がかかります。
ボトムにはコンケーブなどの凹面や、Veeなどもさまざまです。
コンケーブはより速く水を流し、ロッカーを持ち上げて水流を強化します。Veeなどはレールからレールへの水の流れをスムーズにし、ボードを楽に動かせるようになります。
大まかに4種類ぐらいのロッカーで分けています。
「レコードモデル」は最もロッカーが強いモデルです。パワーのある掘れた波での使用を考えています。深いコンケーブでスピードがでるように考えたモデルです。ショートボードのみ
「S1モデル」。チアルートモデルから少し変化させました。コンケーブはシングルダブルで、よりオールラウンドに使用できます。パフォーマンスツインなどもこのロッカーです。腰~胸肩のいい波を逃さないためにパドルも速く、スピードやコントロールもGOODなボードを目指しています。
たぶん一番多く使うであろう小波用ボードの「R104」
シングル~ダブル~VEE、ローロッカーでより速いテイクオフとスピード、そして、Veeでボードコントロールも速くします。
初心者の方でも安定した速いテイクオフが可能だと考えます。
(シェイプの時にロッカーの画像を取り忘れたので、出来上がりのロッカーから切り抜いたので、画像が凸凹してます...)
最後に一番ローロッカーなモデルが、ミッドレングスや、ツインなどのロッカーになります、ボードの長さや、その方のスタイルによって、ノーズやテールロッカーを変えていきます。
ツインピン こちらもローロッカーでテールにかけて深めのVEEを入れたり、チャンネルを入れることで、ツインでもかっちりターンをすることが可能。小波はもちろん、サイズがある波で大きなラインでのクルージングが可能です。
サーフボードのボリューム
いろいろな計算方法や基準がありますが、是非自分のベストなボリュームを探してください。
オールラウンドボード 体重×0.378
小波用など 体重×0.429
あくまでもおおよそのサイズです。初心者の方などはこのボリュームではテイクオフもできないと思いますのでご相談ください。
サーフボードのサイズはフィートやインチで表示されることが多いので下記数値表です
今乗っているボードがどれぐらいのボリュームなのか、おおよそのリッターを数値にできる計算がこちら
((長さ×0.57)×幅×厚)÷1000=おおよそのリッター数値
上記の例のボードにあてはめますと、
((172.72×0.57)×51.12×6.03)÷1000=30.35L
30.35Lがおおよそのリッター数値となります。
下記に計算式がありますので、ご自身のボードがおおよそどれぐらいのボリュームなのか計算してみてください。すべてcmでの計算になります
(( × 0.57) × × ) ÷ 1,000 = L
0.57の数値は通常のショートボードでの数値となり、
・ハイパフォーマンス系ショートボードでは0.56
・フィッシュやシモンズなどのオルタネイティブ系では0.59
この計算式の誤差は0.3L〜0.5Lとなりますので、
ほぼほぼ正確な数値に近いリッターがでるかと思います